金の高騰で「押し買い」の被害が増加、独居高齢者が狙われる!

近年、金の価格が急上昇し、それに伴って「押し買い」の被害が増加しています。
押し買いとは、個人宅を訪れて貴金属を強引に買い取る行為であり、特定商取引法や消費者契約法などに違反する可能性があります。

背景

 金の価格は、2022年初頭に1グラム当たり5,000円を下回っていたが、ロシアのウクライナ侵攻や緊迫するパレスチナ情勢などの影響で、2023年11月には1グラム当たり1万6,000円を超える水準まで上昇しています。

金は、歴史的に価値が安定しており、不安定な経済情勢下では安全資産として需要が高まる傾向があります。
そのため、金の価格が高騰する中で、押し買いの被害も増加していると考えられます。

現状

 国民生活センターによると、2023年4月から10月に寄せられた押し買いの相談は約4,500件で、昨年同期比の約1.2倍に増加した。
相談の8割近くは高齢者の被害に関するものでした。

押し買いの被害を受けた高齢者の多くは、金の価値や買い取り相場を十分に理解しておらず、強引な勧誘に応じてしまうケースが多いと言います。
また、独居で家族や友人に相談できる人がいないことも、被害に遭いやすい要因となっています。

対策

 押し買いの被害を防ぐためには、以下の対策が有効である。

  • 金の価値や買い取り相場を十分に理解する
  • 訪問販売や電話勧誘などには注意する
  • 一人暮らしの高齢者は、家族や友人に相談する

また、警察や消費生活センターでは、押し買いの被害に遭った場合の相談窓口を設置しています。
被害に遭った場合は、速やかに相談するようにしたいものです。

今後の展望

 金の価格は、今後も高止まりする見通しです。そのため、押し買いの被害も今後も増加する可能性があると思われます。

押し買いの被害を防ぐためには、国民一人ひとりが金の価値や押し買いのリスクについて理解を深めることが重要です。
また、警察や消費生活センターなどの協力を得ながら、被害を未然に防ぐための対策を講じていく必要があると思われます。

暮らし

Posted by Ka Shiba