足立美術館、米誌日本庭園ランキングで21年連続の日本一に輝く

 安来市の足立美術館が、米国の「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング (JOJG)」が主催する2023年日本庭園ランキングで、驚異的な21年連続で日本一に輝きました。
この快挙は、03年の第1回から続く厳格な審査と徹底した維持管理によって成し遂げられています。

日本庭園の魅力と維持管理の徹底ぶり

 足立美術館は、安来市古川町に佇む芸術の殿堂であり、特にその日本庭園が注目を浴びています。
広さ約1万5千平方メートルに広がる日本庭園は、主庭の「枯山水庭」(かれさんすいてい)をはじめ、大観の作品をモチーフにした「白砂青松庭」(はくさせいしょうてい)などで構成され、周囲の山々を借景としています。
この造形美は、専属庭師5人による丹念な手入れと、夏のアカマツ剪定では手作業で余分な葉を取り除くほどの繊細さが光る。

 毎朝、開館前には職員総出で清掃作業が行われ、庭が一日の始まりを美しく迎えるように維持管理に努めています。
足立美術館の日本庭園は、その繊細で手入れを惜しまない姿勢から生まれる美しさが、ランキングで高く評価されている要因となっています。

館長のコメントと地域全体の誇り

 足立隆則館長は、21年連続の日本一に輝いたことについて、「ほっと胸をなで下ろした。庭は繊細で手入れを怠るとすぐにほころびが生じる。全員が心を一つにして取り組む日々の地道な手作業の結晶だ」と喜びを語っています。
そのコメントからは、館内全体がこの偉業に誇りを持ち、日本庭園の維持管理に全力を注いでいる姿勢が伝わってくるようです。

島根県東部の庭園も躍進

 足立美術館だけでなく、島根県東部からは4カ所が、上位50カ所にランクインし、この地域の庭園の高いレベルを示しています。
この中には、皆美館や由志園、東国寺、湯之助の宿・長楽園などが名を連ね、地域全体で芸術と自然が調和した美しい庭園が栄えていることがうかがえます。
米誌のランキングが、地域全体の庭園文化の発展と誇りを象徴しているといえるでしょう。

まとめ

足立美術館の日本庭園は、以下のような点において、評価されています。

  • 庭園の造形美
  • 自然との調和
  • 季節感

足立美術館の日本庭園は、日本の伝統的な庭園の魅力を、存分に体感できる場所であると思います。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

地域活性化

Posted by Ka Shiba