「光輝く比婆山」神話の女神イザナミノミコトの眠る地、資金募り修繕へ

2024年1月25日

安来市伯太町の比婆山は、神話の女神「イザナミノミコト」が眠るとされる神聖な場所である。しかし、近年参拝者が減少し、鳥取県西部地震で被災した御陵の修繕も進まない状況にありました。そんな中、兵庫県の女性津田あゆこさんがこの問題に立ち向かい、比婆山に光を輝かせるべく資金募りと修繕計画を進めています。

背景:

比婆山は伯太町横屋と峠之内にまたがる標高300㍍ほどの山で、山頂には御陵と久米神社(奥宮)、横屋側の麓に熊野神社(里宮)が鎮座しています。以前は祭りの日には屋台が立ち並び、山頂にも賑やかな様子が見られたと伝えられています。

2000年の鳥取県西部地震により、御陵を囲む石造りの玉垣が崩れ、周囲の塀や久米神社の拝殿などが老朽化してしまいました。住民は参道の草刈りや一部の修繕に努めましたが、玉垣や塀、拝殿の本格的な修繕は難航していました。

比婆山崇敬会の結成

数年前に兵庫県尼崎市在住の津田あゆこさんが、沼島(ぬしま: 兵庫県南あわじ市)や黄泉比良坂(よもつひらさか: 松江市東出雲町揖屋) など「イザナミノミコト」ゆかりの地を訪れました。その際、比婆山も訪れた彼女は、玉垣が崩れ、草が生い茂っていた御陵の様子に心を痛め、この問題に積極的に取り組むことを決意します。

彼女は神社巡りの仲間とともに比婆山崇敬会を結成し、草取り活動に取り組みます。しかし、本格的な修繕には資金が必要であることを認識し、インターネットを活用したクラウドファンディングの導入を、神社の宮司や氏子に提案しました。

クラウドファンディングの展開:

津田さんは宮司や氏子に対して、「末永く御陵や神社を維持するため、多くの人に愛着を持ってほしい」との思いを伝え、1千万円を目標にした資金募りの計画を立てました。クラウドファンディングの活用により、全国の神社巡り愛好者や地域外の支援者から資金を集め、比婆山の修繕を進めることが期待されます。

この取り組みにより、比婆山の魅力を再発見し、参拝者が増加すれば、地域経済や観光活性化にも寄与することが期待されます。

計画の詳細と期限:

資金募りのクラウドファンディングは、2024年3月末まで実施され、その後4月に修繕工事が着工され、7月には完成を目指します。氏子総代代表の山岡和徳さんは、「地域の皆が高齢化しており、全国の力も借りて取り組みたい」と呼びかけ、広範な協力を期待しています。

まとめ:

比婆山の修繕プロジェクトは、神話の女神「イザナミノミコト」の眠る地に再び光を灯すための素晴らしい試みとなりそうです。津田あゆこさんと比婆山崇敬会の活動が成功すれば、地域の宝である比婆山が再び輝きを取り戻すことでしょう。

地域活性化

Posted by Ka Shiba