SNSの普及で投資詐欺やロマンス詐欺の被害が急増!

2024年3月14日

 近年、SNSを通じて個人情報を盗んだり、金銭を騙し取ったりする「SNS詐欺」が急増しています。2023年の投資詐欺とロマンス詐欺の被害総額は約455億2千万円に達し、特殊詐欺全体の被害額を上回りました。被害を防ぐためには、詐欺の手口を理解し対策を徹底する必要があります。

1. 投資詐欺甘い誘惑と巧妙な罠

 SNSで知り合った相手から高額な利益を約束する投資話を持ち掛けられ、多額の金をだまし取られるケースが急増しています。

  • 有名人の名前や画像を悪用
    • 投資家や芸能関係者、著名人などを名乗り、信憑性を高める
    • 実際に有名人が投資しているように見せかける偽のサイトやアプリを作成
  • 甘い言葉で巧みに誘導
    • 「簡単に儲かる」「高額な利益が得られる」など、甘い言葉で相手を誘惑
    • 少額から始めさせ、徐々に投資額を増額させる
    • 利益が出たと偽り、さらに投資を促す
  • 巧妙なテクニックで騙し取る
    • 架空の取引画面や偽のアプリで、あたかも利益が出ているように見せかける
    • 出金しようとすると、手数料や税金などを理由にさらに金銭を要求
    • 質問や疑問を封じ込めるような巧みな話術で相手を翻弄

2. ロマンス詐欺偽りの愛情と金銭搾取

 SNSで恋愛感情を抱かせ、金銭をだまし取るロマンス詐欺も増加しています。

  • ターゲットを絞った巧みなアプローチ
    • 年齢や職業、趣味など、ターゲットのプロフィールに合わせてアプローチ
    • 共通の話題を見つけ、親近感を高める
    • 誠実で優しい人物を演じ、信頼関係を築く
  • 偽りの愛情で巧みに誘導
    • 愛情表現や結婚を匂わせ、相手を安心させる
    • 金銭的な困り事を相談し、同情や助けを求める
    • 少額から始めさせ、徐々に要求金額を増額させる
  • 巧妙なストーリーで騙し取る
    • 病気や事故、家族のトラブルなど、同情を誘うようなストーリーをでっち上げる
    • 将来の計画を持ち出し、金銭的な援助を要求
    • 返済する意思を示すことで、相手を安心させる

3. 被害を防ぐために知識と警戒心が重要

 SNS詐欺の被害を防ぐためには、以下の点に注意が必要です。

  • 甘い話には注意する
    • 高額な利益を約束する話には、必ず裏がある
    • 簡単に儲かる話には飛び乗らない
    • 不自然な点や疑問を感じたら、すぐに関係機関に相談
  • 相手との関係性を慎重に築く
    • SNS上で知り合った相手とは、すぐに金銭的な関係にならない
    • 個人情報を安易に公開しない
    • 会う前に相手の素性をしっかりと確認
  • 最新の情報収集を怠らない
    • 警察庁や金融庁などのホームページで、最新の詐欺の手口を確認
    • 家族や友人と情報共有し、注意喚起を行う

4. 被害に遭ってしまった場合迅速な対応が重要

 SNS詐欺の被害に遭ってしまった場合は、

  • すぐに警察に相談
  • 証拠となる情報を保存
  • 金融機関に被害を連絡

迅速な対応が被害の拡大を防ぐ可能性を高めます。

5. 社会全体で取り組む課題情報共有と対策強化

 SNS詐欺は、個人の努力だけでなく、社会全体で取り組む課題です。

  • 情報共有の促進
    • 被害事例や手口を広く共有し、国民の警戒心を高める
    • 家族や友人と情報共有し、注意喚起を行う
  • 教育・啓発の強化
    • 特に若者や高齢者など、詐欺被害に遭いやすい層への教育・啓発を強化
    • 学校や地域社会における教育プログラムの充実
  • 法執行機関の取り組み強化
    • 捜査体制の強化
    • 国際的な捜査協力
    • 犯人逮捕・処罰の徹底

まとめ

 SNS詐欺は、個人だけでなく、社会全体に深刻な被害をもたらします。

これからは、社会全体での取り組みが必要になります。

  • 被害者への支援: 被害者への支援体制を充実させる。
  • 法整備: 詐欺行為に対する法整備を進める。
  • 国際的な連携: 国際的な連携を強化し、詐欺グループの活動を阻止する。

 SNSが新たな詐欺の温床になっています。個人的にも家族や友人とSNS詐欺について話し合い、被害を防ぐための意識を高めましょう。

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Posted by Ka Shiba