中国軍ハッカーが日本の防衛システムに侵入か?

2023年9月8日

アメリカの「ワシントン・ポスト」紙によると、複数の政府高官の話として2020年秋に、日本で最も機密性の高い情報を扱う防衛ネットワークシステムに、中国の人民解放軍のハッカーが侵入し、これをNSA(アメリカ国家安全保障局)が察知したと報じました。

元アメリカ軍高官は、「この時の中国軍のハッカー攻撃は、衝撃的なほどひどいものだった」と話しており、アメリカ政府は「日本の近代史上、最も有害なハッキング」と日本政府関係者に伝えたとしています。

中国軍ハッカーの実態:

中国軍ハッカーは、中国政府の指導の下で組織され、サイバースペースでの情報収集、諜報活動、戦略的な攻撃を行う一部隊として活動しています。
彼らの活動は、政治的、経済的、軍事的な情報を狙ったものであり、特に近年では防衛関連の機密情報を狙った攻撃が増加しています。

中国軍ハッカーの脅威:

中国軍ハッカーの攻撃は、国家安全保障に対する直接的な脅威となり得ます。
彼らは高度な技術力を持ち、精巧な攻撃手法を用いて、ターゲットのネットワークに侵入し、機密情報を窃取したり、サービスを妨害したりすることがあります。
特に日本の防衛ネットワークに対する攻撃は、国家安全保障に対する深刻な影響を及ぼす可能性があります。

中国軍ハッカーは、主に三つに分かれていると見られています。

(1)中国の国内での不正がないか、基本調査をするチーム。

(2)海外に拠点をつくって情報収集をするチーム。

 「この国なら、こんな戦略をとろう」と、国別に研究しています。

(3)攻撃をしかけるチーム。

 今回のように対外的なサイバー攻撃をしかけるだけでなく、
中国国民に対し、「中国はこんなにひどいことをされている」とプロパガンダ的に発信し、国内の統制を保つ役割も担っています。

日本へのハッカー攻撃を防ぐ方法は?

  • サイバーセキュリティ強化:
     日本は、防衛ネットワークのセキュリティを強化するための積極的な措置を取るべきです。最新のセキュリティ技術やベストプラクティスを導入し、脆弱性を最小限に抑えることが重要です。
  • 情報共有と協力:
     日本と他の友好国との間で情報共有と協力を強化することは重要です。情報を共有することで、攻撃の兆候を早期に検出し、対処することが可能となります。
  • 教育と訓練:
     サイバーセキュリティに関する教育と訓練を強化することで、防衛ネットワークの利用者や運用者がセキュリティに対する認識を高め、標的型攻撃やフィッシングなどの手法に対する警戒心を養うことが重要です。
  • 脅威インテリジェンス:
     脅威インテリジェンスを活用して、中国軍ハッカーの行動や攻撃パターンを理解し、対抗策を練ることが大切です。過去の攻撃から学び、将来の攻撃に備えるための情報を集めることが必要です。
  • 国際的な圧力と法的手段:
     友好国と協力して、国際的な圧力をかけることで、中国政府に対しサイバー攻撃の防止を促すことが考えられます。また、違法なサイバー活動に対して法的手段を活用することも検討すべきです。
  • サイバー防御の連携:
     日本は友好国の国際的なサイバーセキュリティ専門機関とも連携し、経験や知識の共有を行うことで、より強力なサイバー防御体制を構築することが望ましいです。

まとめ

中国軍のハッカー活動は複雑で深刻な問題ですが、日本を含む友好国とのハッカー攻撃情報の共有と、ハッカー防衛情報の協力を拡大し、且つ継続的な対策の推進によって、サイバーセキュリティを強化することが最も大切なことだと言えるでしょう。

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Posted by Ka Shiba