「トコジラミ」が増加の兆し!…SNSで投稿が相次いでいるとか?

フランス政府は9月29日、トコジラミ(ナンキンムシ)が公共交通機関や映画館、病院などで大量発生している事態を受け、駆除対策に乗り出したようです。

日本でも、連休で旅行に行かれる方も多いかと思いますが、ここ最近、宿泊先で「トコジラミ」(南京虫)とも呼ばれる害虫が、宿泊先で出た…などという投稿がSNSで相次いでいるそうです。

「トコジラミ」は、実は、シラミの仲間ではなく、カメムシの仲間だそうです。
日本では戦後、殺虫剤の普及や生活環境の改善によって、一時は絶滅寸前と言われるまで駆除が進みました。
ところが、10年ほど前から殺虫成分に耐性を持った“スーパーナンキンムシ”が現れ、その当時は被害が拡大したそうです。
さらに今、再び被害が広がり始めた背景には、コロナ禍が一段落した「人の往来の活発化」があると言われています。

「トコジラミ」とは、どんな害虫でしょうか?

トコジラミの形態と習性は

・トコジラミは小さな害虫で、体長は約5ミリから8ミリほどで、害虫に血を吸われると強いかゆみを引き起こします。体は平らで細長い形状をしており、一般的には褐色から赤褐色の体色を持っています。

・トコジラミは夜行性で、主に夜間に活動し、人間や動物の血を吸血します。吸血後、虫の体は赤く腫れることがあり、非常にかゆみを引き起こします。

・餌が不足しているときは、トコジラミは長い期間餌を求めて活動し続け、人々のベッドや寝具に隠れていることが多いです。

刺された場合はどうすれば

・トコジラミに刺された場合、かゆみを和らげるためにかゆみ止めクリームや抗ヒスタミン薬を利用することができます。

・刺された箇所を掻いたり擦ったりしないように心がけましょう。掻くことで感染症のリスクが高まります。

家に持ち込まないための対策は

・外出先から、いったん家に持ち込んで増えると駆除が困難になるとされています。旅行から帰ったら、荷物をよく確認し、トコジラミがいないかをチェックします。特にスーツケースや旅行バッグに注意が必要です。

・旅行先で使った衣類や荷物を密閉容器に入れて、保管して持ち帰ることも防止策の1つです。

・旅行先で使用した寝具や衣類を洗濯機で高温で洗濯すると、トコジラミを殺すのに役立ちます。

駆除するためには

・通常トコジラミや卵を洗濯で駆除するには、70℃以上のお湯で洗濯する必要があります。 水やぬるま湯ではトコジラミは死滅しないのです。

・万が一、家に持ち込んでしまった場合は、プロポクスルやメトキサジアゾンなどの有効な成分が入った殺虫剤を入手し、部屋の四つ角や天井、家具の裏側など、トコジラミが生息していたり、通ったりする可能性が高い場所にまいて駆除する必要があります。

・ただし、自己処理は効果が限定的であり、再発のリスクが高まることがあります。したがって、トコジラミの駆除には専門家の助けを求めることが大切です。

・したがって、トコジラミの駆除は、プロの駆除業者に依頼することが最も効果的です。

トコジラミは、宿泊先での問題としてSNS上で話題になっていますが、旅行から帰ったら注意深く対処することで家に持ち込むリスクを軽減し、刺された場合もかゆみを和らげる方法を知っておくことが重要です。
駆除に関しては、専門業者に相談することが最も効果的な方法です。

専門業者によりますと、トコジラミが増えてしまった場合、一般の住宅だと駆除にかかる期間は最短で30日ほど、費用は一部屋、平均10万円程度かかるということです。

まとめ

刺された場合は
 1.市販のかゆみ止めを塗る。
 2.症状がひどい場合などは、皮膚科を受診する。

外出先から持ち込まないためには
 1.宿泊施設などでは部屋の四つ角や天井などを確認する。
 2.荷物は入り口付近にまとめておく。
 3.荷物を大きな袋に入れておく。

駆除するためには
 1.有効な成分が入った殺虫剤を入手する。
 2.部屋の四つ角や天井、家具の裏側などに散布する。

ただし、駆除に関しては、専門業者に相談することが最も効果的な方法です。
まずは、家に入れないことが大事ということなので、一度、ご自宅など、身の回りを確認して見てはいかがでしょうか。

健康

Posted by Ka Shiba