住まいの防犯対策は?…安全・安心な暮らしのために

 近年、住宅を対象とした侵入窃盗の手口は巧妙化・凶悪化の一途を辿(たど)っています。特に、SNSで実行役を募る「闇バイト」の存在は、社会に大きな衝撃を与えました。このような状況下、私たちは住まいの防犯対策を強化し、日頃から防犯意識を高めることが重要だと考えます。

侵入の代表的な手口は?

 侵入窃盗犯は、様々な手口で住宅に侵入を試みます。代表的な手口としては、以下のものが挙げられます。

 * ガラス破り
 窓ガラスを割って侵入する手口です。

 * ドア錠のこじ破り
 バールなどの工具でドア錠を破壊して侵入する手口です。

 * ピッキング
 特殊工具を鍵穴に入れて解錠する手口です。

 * サムターン回し
 ドアポストや窓の隙間から特殊な工具を使用して、強制的にサムターンを回して解錠する手口です。

 * 合鍵の悪用
 以前の住人が合鍵を不正に複製し、それを使って侵入する手口です。

侵入に手間取り諦める時間は?

 侵入窃盗犯は、侵入に時間がかかると、犯行を諦める傾向があります。警察庁の防犯サイト「住まいる防犯110番」によると、侵入に5分かかると約7割、10分かかると約9割が諦めるというデータがあります。このことから、侵入を困難にするための対策が重要であることがわかります。

防犯対策商品の設置は?

 防犯対策として、以下のような商品の設置が有効です。

 * 複層ガラス
 窓ガラスを二重構造にし、強度を高めることで、ガラス破りを困難にします。

 * 防犯フィルム
 窓ガラスに貼ることで、ガラスの強度を高め、飛散防止にも役立ちます。

 * 補助錠
 ドアや窓に補助錠を取り付けることで、解錠に時間がかかり、侵入を困難にします。

 * 防犯カメラ
 玄関や庭などに設置することで、不審者を監視し、犯罪抑止効果が期待できます。

 * センサーライト
 人が近づくと自動で点灯するライトで、不審者を威嚇(いかく)し、侵入を抑止します。

 * 警報装置
 侵入者を感知すると警報音が鳴り、周囲に異常を知らせます。

これらの防犯対策商品を組み合わせることで、より強固な防犯体制を構築することができます。

防犯に対する日頃の心がけは?

 防犯対策は、商品設置だけでなく、日頃の心がけも重要です。

 * 外出時の施錠
 短時間でも必ず施錠しましょう。

 * 郵便受けの整理
 郵便物が溜まっていると、留守であることを悟られる可能性があります。

 * 近所付き合い
 近所の人との交流を深め、互いに注意し合うことで、犯罪抑止効果が期待できます。

 * 不審者への声かけ
 不審者を見かけたら、声をかけることで、犯罪を未然に防ぐことができます。

 * 宅配物の受け取り方
 宅配事業者を偽装した手口に備え、宅配BOXの設置など出来るだけ直接受け取らないようにしましょう。

 * SNSでの情報発信
 SNSで旅行の予定などを発信すると、空き巣に狙われる可能性があります。注意しましょう。

犯罪に強い町づくりは?

 防犯対策は、個人の努力だけでなく、地域全体で取り組むことが重要です。

 * 防犯パトロール
 地域住民による防犯パトロールは、犯罪抑止効果が期待できます。

 * 防犯カメラの設置
 地域全体に防犯カメラを設置することで、犯罪の早期発見・解決に繋がります。

 * 防犯訓練
 地域住民向けの防犯訓練を実施することで、防犯意識を高めることができます。

まとめ

 住まいの防犯対策は、個人の努力と地域社会の協力によって、より効果的なものとなります。日頃から防犯意識を高め、地域全体で安全・安心な暮らしを目指しましょう。