「人口甘味料」アスパルテームに発がん性?

WHO(世界保健機構)は2023年7月14日に、無加糖をうたった清涼飲料水や食品などに使われている、人口甘味料「アスパルテーム」について、発がん性の可能性があるとの見解を示し話題になっています。

アスパルテーム」とは、1965年にアメリカで開発された人工甘味料です。
砂糖の約200倍の甘さがあり、カロリーはゼロです
そのため、ゼリーやキャンディーなどのお菓子、飲料、ヨーグルトなどの乳製品、調味料、料理など、さまざまな食品に使用されています。

日本では、当時の厚生省が安全性を評価した上で、1983年に食品衛生法に基づき食品添加物として認可しています。

アスパルテームには、フェニルアラニン、アスパラギン酸、メチルアルコールの3つの成分が含まれています。フェニルアラニンは、体内で作られるアミノ酸の一種です。

しかし、アスパルテームの発がん性については、これまでに多くの研究が行われていますが、明確な結論は出ていません。

WHOは、アスパルテームの1日当たりの許容摂取量として、体重1Kg当たり40mgとしています。
例えば、体重70kgの人では「アスパルテーム」入りのソフトドリンクを2.8ℓ(リットル)相当までが許容量になります。
ですので、WHOは大半の人にとっては直ちに危険性はないと見ており、さらなる研究が必要としています。

現在のところ「アスパルテーム」の許容量を制限すれば、健康への悪影響はないと考えられています。

まとめ、

アスパルテームを摂取するかどうかは、個人の判断です。アスパルテームに関する研究結果をよく理解し、自分の健康状態に合った判断をしてください。

アスパルテームに関する主な懸念点は、次のとおりです。
発がん性
脳や神経系への影響
体重増加
妊娠中の女性への影響
子供への影響

現時点では、アスパルテームの摂取量を制限すれば健康に悪影響はないと考えられていますが、アスパルテームに関する研究は、まだ続いています。

そのため、アスパルテームを摂取する場合は、最新の情報を参考にしてください。

健康

Posted by Ka Shiba