「遠くて墓参りできない」「墓を継ぐ人がいない」そんな時、あなたならどうしますか?

2023年8月17日

お墓は子孫が代々受け継ぎ、先祖を供養するのが、古来からの日本の慣わしでした。

厚生労働省の調べによると、全国の改葬許可件数は、2020年度が11万7700件くらいで、10年間で約1.6倍まで増えており、年々増加傾向にあるそうです。

改葬は、お墓の移転や墓じまいにつながり、今後お墓参りする人もなく放置された「無縁墓」が益々増えることも予想されるそうです。

そして近年は、都市部への移住や生活習慣の変化などから、古い墓を処分したい人が増えているそうです。

お墓を処分したい人は、大きく三つのタイプに分けられるそうです。

1. 遠くて墓参りできない

 遠くにある墓を近所に移し供養したい人

2. 墓を継ぐ人がいない

 継承者がいないので合葬・永代供養に切り替えたい人

3. 古い墓を処分したい

 信条の変更などから、お墓の存続自体をやめてしまいたい人

以上のタイプに分けられるそうです。

お墓の引っ越しは、

お墓の供養はし続けたいので、お墓を近くに移動させたい人に適した方法です。

墓じまい(撤去)は、

お墓を継ぐ人がいない場合や、子どもにお墓の維持管理にかかる経済的負担をかけたくないと考える人に適した方法です。

お墓の引っ越し、墓じまいには、行政への手続きや祭祀(さいし)が必要です。

お墓の引っ越しの場合

1.手続き

1-1. お墓の移転には、まず移転元の墓地の管理者に了解を得て「埋葬証明書」を発行してもらう。

その際、墓地管理者の署名・押印が必要です。

1-2. 移転先の墓地の管理者に「受入証明書」を発行してもらう。

1-3. 2つの書類を添えて移転元の市町村に「改葬許可申請書」を提出し「改葬許可証」を発行してもらう。

1-4.「改葬許可証」を移転先の市町村に提出する。

上記の「手続き」を終えて、下記のお墓とお骨の「移動」となります。

2.移動

2-1. 移転元の僧侶に依頼して「魂抜き」をし、お骨を取り出す。

お骨はいったんお寺に預け、お墓を解体し整地にして管理者に返す。

2-2. 移転先の僧侶に「開眼法要」をしてもらい、お骨を納める。

一定の時間と費用が掛かるため、準備を整えて取り掛かるようにしたいものです。

墓じまいの場合

1.墓がある市町村に「改葬許可申請書」を提出し「改葬許可証」を発行してもらう。

2.墓石を撤去し整地にして、管理者に返す。

以上です。

お寺へは、それなりのお礼をするのが社会通念と思われます。

一般的なお布施の金額は、「法事で納めるお布施の3回分程度」が目安となるそうです。

お墓の引っ越し費用は、移動距離や場所、お墓の大きさなどによって幅があり、50万円から150万円位が目安だそうです。

最後に、

お墓は、自分以外にも関わったさまざまな人の思いをまとっているものです。

墓が寺にある場合は、お坊さんへの配慮が必要です。

そして、親戚へ知らせるべき縁者がいるかどうかを検討する事も必要です。

独断で処分すると、思わぬトラブルを招くことがありますので、お墓の扱いには、十分な心配りが必要です。

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Posted by Ka Shiba