別府温泉で善玉菌がアップ!温泉入浴がもたらす腸内環境の劇的な改善

2024年4月15日

 九州大学の研究チームは、別府温泉の入浴が腸内細菌が群れる変化を介して健康増進に寄与する研究結果を英科学誌に発表しました。この研究は、温泉入浴と腸内環境の関係を科学的に解明した初の試みであり、今までの温泉の健康効果に対する理解を大きく飛躍させるものです。

研究内容と結果

 研究チームは、九州在住の18歳から65歳までの健康な136人を対象とし、別府温泉の5つの泉質に1週間入浴してもらいました。入浴前後で便を採取し、腸内細菌叢を分析したところ、泉質によって腸内細菌の構成が大きく変化することが明らかになりました。

中でも注目すべき結果が、炭酸水素塩泉での入浴です。炭酸水素塩泉入浴群では、健康に良いとされるビフィズス菌の割合が顕著に増加しました。ビフィズス菌は、便秘改善や免疫力向上など、様々な健康効果をもたらすことで知られています。

温泉入浴がもたらす腸内環境の変化

 温泉入浴が腸内環境に与える影響は、以下のメカニズムが考えられます。

  • 体温上昇
    温泉入浴による体温上昇は、腸内細菌の活性を高め、善玉菌の増殖を促進します。
  • ミネラル吸収
    温泉に含まれる豊富なミネラルは、腸内環境を整え、善玉菌の働きを助けます。
  • 血流促進
    温泉入浴による血流促進は、腸内への酸素や栄養素の供給を増加させ、善玉菌の増殖をサポートします。

温泉と腸内環境の改善

 腸内環境は、私たちの健康と密接に関係しています。腸内細菌叢のバランスが崩れると、便秘、下痢、肥満、アレルギー、うつ病などの様々な病気を引き起こす可能性があります。

別府温泉のような、腸内環境改善に効果的な泉質の温泉に入浴することは、善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで、これらの病気の予防や改善に役立つと考えられます。

今後の展望

今回の研究成果は、温泉入浴と腸内環境の関係を明らかにしただけでなく、温泉療法の可能性を大きく広げるものです。今後、更なる研究を進めることで、個人の体質や症状に合わせた最適な温泉入浴法の開発や、特定の疾患に対する温泉療法の確立が期待されます。

まとめ

別府温泉をはじめ、全国各地には様々な泉質の温泉があります。ご自身の体調や目的に合った温泉を選んで入浴することで、腸内環境を整え、健康的な生活を送ることができます。

温泉で腸内環境を整え、健康的な生活を!

健康温泉,腸内環境

Posted by Ka Shiba