ハチに刺されないためにはどうすれば?
夏から秋にかけては、ハチにいちばん刺されやすいシーズンです。
秋に被害が集中するのは、この時期にハチの巣にとっていちばんの繁殖期を迎え、また次期女王バチを育てる重要な時期でもあり、働きバチたちは非常に神経質になっているからです。
●どんな時に刺されるのでしょう?
刺される危険があるのは、ハチの巣やハチ自体へ刺激を与えた時です。
よくある場面が、人がハチの巣に気付かずに、誤って必要以上に巣に近づいてしまった時です。
人がハチの巣を襲う気持ちがなくても、ハチにとっては巣に近づくものすべてを敵とみなしてしまうのです。
気をつけましょう!!
●ハチに刺されないためにはどうすればいいのでしょう?
ハチは、黒や色の濃いものをとくに標的にします。
ハチが行動する範囲内では、帽子で髪を覆う、白っぽい服を着るなど、ハチが注意を引かない工夫をしましょう。
●もし、刺されてしまったら?
スズメバチなどに刺されたら、まず刺された部分を冷やして様子を見ます。
刺された部分が、痛みや腫れという症状だけであればいいのですが、人によっては、アナフィラキシーショックを起こすことがあります。
じんましんや血圧低下、呼吸困難という全身症状が見られたら、直ぐに医療機関への搬送が必要です。
ハチに刺されて亡くなった方の多くが、アナフィラキシーショックを起こしているそうです。
●ハチの生態を知ることが大事!
ハチは、むやみやたらに人を襲ってくることはまずありません。
巣や女王バチ、そして自身を守るために攻撃してくるだけです。
ハチに対して、攻撃を与えていると感じさせる行動をとらなければ、刺されることはないのです。
終わりにあたって、
この記事は、アース製薬(株)研究部で害虫飼育を担当されている、有吉立さんが投稿されている「YAHOO! ニュース」を一部参考にさせていただきました。
追記、
○スズメバチの弱点?
ハチは匂いに敏感なので、ハチの嫌いな匂いのする木酢液(もくさくえき)が効果的だそうです。
定期的にベランダや庭に撒いたり、容器に入れて吊るすなどで対策ができます。
スズメバチは凶暴ですが、意外にも雨に弱いという弱点を持っています。
また、雨以外にも夜(暗い時)に弱い特徴があります。 このような弱点を知っておくことで、効率的にスズメバチを駆除できる場合があるそうです。
ただし、自分で駆除するのは大変危険ですので、無理せずに専門の業者に依頼しましょう。
<用語>
○アナフィラキシーとは
アレルギー反応によって、全身に症状が強くあらわれる状態をアナフィラキシーといいます。
○アナフィラキシーショックとは
アナフィラキシーによって、血圧が低下して意識の低下や脱力を起こすような状態をアナフィラキシーショックといいます。
このような症状が出た場合、直ちに医療機関で適切に対応を進めないと生命にかかわる危険な状態です。
<追記>
スズメバチなどに刺された時に、ハチの毒が直接、心臓や脳に作用して死に至るわけではありません。刺された方の体がハチの毒に対して「アナフィラキシー」いう過敏反応を起こして、この反応が重症になると、かなり命の危険が生じます。
アナフィラキシーは誰にでも起こるものではなく、ハチに刺された周囲が腫(は)れて痛むだけの人もいれば、命を奪われてしまう人もいます。
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