短時間でもスッキリ回復!仮眠の効果
日本人の平均睡眠時間は『5時間46分』と言われています。これでは、いつ睡眠不足の状態になってもおかしくありません。
睡眠不足の状態が続くと、体内時計に密接に関わっている自律神経とホルモンのバランスを崩してしまうと言われています。そこで、短時間で睡眠不足の状態を軽減できる「仮眠」がお勧めです。
●短い仮眠を取る
10分〜15分の仮眠は判断処理の改善や注意力の向上に効果があるとされています。短い仮眠を取ることで、判断にかかる時間が15%近く短縮されると言われています。また、注意力も2倍近く向上すると言われています。さらに、20分の仮眠よりも10分〜15分の仮眠の方が、眠気や疲労感の低下にも効果があります。
●高齢者にも効果あり
特に、高齢者にとっても短時間の仮眠は有効です。1時間未満の昼寝をする習慣のある高齢者は、アルツハイマー病発症の危険率が5分の1に低下するとの研究結果もあります。
●仮眠でリフレッシュ
午後の眠気対策には、朝から夜まで働き続ける人にとって、午後2時頃に15分の仮眠を取ることが効果的です。この短い睡眠を取ることで、3〜4時間の眠気を予防できます。脳は長時間の作業や活動で疲れていきますが、15分の「チョイ睡眠」を取ることでリフレッシュし、作業効率を向上させることができます。
●長時間は逆効果
一番注意すべき点は、仮眠の時間を長く取りすぎないことです。長時間寝てしまうと逆に眠気が増してしまうことがありますので、10〜15分程度にとどめることが重要です。目覚まし時計やスマートフォンのアラームを設定して、短時間で起きるように工夫しましょう。
●仮眠が有効な理由
カリフォルニア大学の神経科学者マシュー・ウォーカーの研究によれば、入眠20分ほどで訪れる軽い睡眠レベルの「ステージ2」は、脳内の情報を整理・記憶し、優先順位をつける脳のワーキングメモリが強化されると言われています。これが短時間睡眠で、頭がスッキリ冴えわたる理由の一つです。
睡眠レベルとは:
入眠期のうとうとした浅い睡眠(睡眠段階1)から軽い寝息がきかれる軽睡眠期(睡眠段階2)を経て、さらに深くなり中等度睡眠期(睡眠段階3)から最も深い深睡眠期(睡眠段階4)に至ります。
●夕方の仮眠には注意
仮眠効果が高まる時間帯は、起床から約8時間後くらいとされています。例えば、朝6時に起きた場合、午後2時ごろが仮眠のベストタイミングとされています。しかし、夕方以降に仮眠を取ると夜間の睡眠リズムに影響が出る可能性があるため、注意が必要です。
まとめ、
総じて、15分の仮眠は判断力と注意力の向上に効果があり、特に午後の眠気対策に有効です。ただし、時間を適切にコントロールすることが重要で、長時間の仮眠は避けるべきです。高齢者にとっても短時間の仮眠は有益であり、一般的に仮眠効果が高まる時間帯に合わせて仮眠を取ると良いでしょう。
短時間でもすっきり回復する「仮眠」を取って、身体と心をリフレッシュしましょう。
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